どろんここぶた

2011.06.28.19:30

どろんこ こぶたどろんこ こぶた
作・絵:アーノルド・ローベル / 訳:岸田 衿子 / 出版社:文化出版局絵本ナビ



 お百姓さんの家で可愛がられているこぶたが何よりも好きなのは、やわらかいどろんこの中にすわったまましずんでゆくことでした。

 ある日、おばさんが家中を大掃除して、きたなかったこぶたの小屋もきれいさっぱり!ところが大切などろんこがなくなったこぶたは、大激怒。「こんなうち、ぴかぴかすぎてつまらないや」と家出してしまうのです。
 
 よかれと思ってしたことでも、実は子どもの気持ちに寄り添えていないことって確かにあると思います。時間を気にせず好きなことだけにうっとりと浸っていられる子ども時代はさほど長くはありません。せかさず没頭させてあげたいとは思うものの、ついつい口や手を出してしまいがちなのが親心。これは、親の心も子の心もわかってしまう貴重な絵本かもしれません。

 読後感は、やわらかいどろんこにずずず~っと身を沈めたかのようにホッコリと温か。お百姓さん夫婦に世界一愛されているこぶたの表情は、豊かで愉快で絶品です。(Y.Y.)

comment

Secret

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
アクセスカウンター
リンク
QRコード
QR
RSSリンクの表示